Research Center for Social Psychology


5/27 第8回KG-RCSPセミナー

2016年04月25日 07:00

第8回KG-RCSPセミナーは,第19回政治コミュニケーション研究会との共催で,下記の通り開催しました.

【日時】2016年5月27日(金) 16:00~18:00
【場所】関西学院大学(西宮上ヶ原キャンパス) 社会学部棟 202教室
【発表者】秦正樹さん(関西大学)
【タイトル】若年層における候補者選択の基準:候補者の「見た目」と「政策」に注目したサーベイ実験より
 
当日は学内外から、13名の方にご参加いただきました。私たちは選挙において候補者を評価する際、ヒューリスティクスやキューと呼ばれるてがかりを用いていることが知られています。18歳選挙権の問題が社会的な注目を集める中、本日の研究会では若者が候補者を判断する際に「見た目」というてがかりがどのように機能しているのかということを検証するサーベイ実験の結果が紹介されました。今年3月に行われた実験であり、まだまだ発展途上の研究でしたが、同じ「若者」といっても16-19歳, 20-24歳, 25-29歳では候補者を評価する過程が異なっており、たとえば、16-19歳においては、若い見た目の候補者が訴える場合には政策内容に基づいて自分の利益につながる政策を見極めることができるが、高齢の候補者が訴える場合には、政策の違いを見抜きにくくなるといった知見は、今後興味深い研究へと繋がっていく可能性があると思います。発表後の質問・コメントの時間には、社会心理学・政治学・社会学の先輩研究者の方々から容赦のない愛の鞭が飛び交いましたが、これも、研究会の醍醐味のひとつかと思います。秦先生、参加者のみなさまありがとうございました。(文責・稲増一憲)

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