Research Center for Social Psychology


センターについて

概要

本研究センターは,所属メンバーの多様な所属や専門領域を最大限に活かし,社会心理学およびその関連領域で扱われるテーマを幅広くかつ多角的に探求する研究を展開して,その成果を学術界および一般社会に還元するための持続的な研究拠点となることを目指す.

特に直近の5年間は「道徳・イデオロギーの社会心理学」を主たるテーマとして,メンバーがそれぞれの観点から独自のアプローチや方法論で研究に取り組む.道徳やイデオロギーは,人間の心理や行動を規定する個人内要因として非常に重要な概念である一方で,概念そのものがもつ社会性の高さゆえに,文化的差異や時代変化の影響を受けやすい概念でもある.あらゆる点で社会が流動的になっている現代において,この概念を社会心理学的観点から捉え直すことの意義は大きい.具体的には,以下のような研究を展開する予定である.

  1. 道徳・イデオロギーの成立基盤に関する理論的研究
  2. 道徳・イデオロギーの成立基盤に関する実験的研究
  3. 道徳・イデオロギーの社会的行動への影響メカニズムの実証的研究

年次計画

2015年度:

センター設立キックオフシンポジウムを開催し,研究拠点を形成すること,どのようなコンセプトで進めていくのかを内外にアピールする.主たる研究テーマとする「道徳・イデオロギーの社会心理学」について,3つのサブテーマごとに関連研究のサーベイをおこなって問題点を整理し,具体的な研究計画を立案する.必要があれば予備的研究を実施する.
なお,設置期間中にわたり,2ヶ月に1回程度,センター内研究会を開催し,情報共有と議論をおこなう.必要があれば外部研究者を招聘し,意見交換をおこなうとともに,年に2回程度,研究法に関する公開ワークショップを開催し,社会心理学の実証的研究法に関する情報共有と周知に努める.