Research Center for Social Psychology


3/10 第13回KG-RCSPセミナー

2017年01月26日 12:03

第13回KG-RCSPセミナーを,下記の通り開催いたしました.

【日時】2017年3月10日(金) 11:10~12:40(予定)
【場所】関西学院大学西宮上ケ原キャンパスF104教室
【講演者】山田祐樹氏(九州大学基幹教育院)
【タイトル】認知心理学の周辺事態 
(開催案内はこちら

今回の研究会では、山田先生に「認知心理学の周辺事態」と題して、認知心理学にまつわる様々な話題提供をしていただきました。前半はご自身の来歴からはじまり、これまで行ってこられた研究の内容が紹介されました。注意の瞬き、representational momentum、空間認知、ヴェクション、嫌悪感情、認知処理の種間比較など、非常に幅広いテーマについて多くの成果を上げてこられた山田先生のアクティブさを再確認できました。ご本人は隙間市場で仕事をするのを好むとおっしゃっていますが、個々の研究はたとえニッチなテーマであっても、研究を全体的に俯瞰すればむしろ認知心理学のターゲットの中心を扱っているのでは、という気がしてきました。トークの後半では、心理学が現在抱えている問題について議論が進められました。研究結果の再現性問題・サイエンスコミュニケーション・若手のキャリアパス、実験参加者の確保・オンライン研究の可能性というトピックスについて、多くの問題提起および解決策の提案がなされました。当日は学内外から30名の方に参加いただきましたが、トーク終了後のディスカッションでは、山田先生の研究内容および問題提起について参加者との間で活発な意見交換が行われました。ご指摘のあったように、心理学が抱える問題は多く、また若手研究者を取り巻く状況には厳しいものがありますが、それらの問題に前向きにとり組みながら、アクティブに研究をしている山田先生のお話しは、特に参加した学部生・院生のみなさんにはとてもよい刺激になったように思います。山田先生、参加者のみなさま、ありがとうございました。(文責・小川洋和)

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