Research Center for Social Psychology


第8回KG-RCSPセミナー

2016年04月25日 06:55

第8回KG-RCSPセミナー
若年層における候補者選択の基準:候補者の「見た目」と「政策」に注目したサーベイ実験より
(共催:第19回政治コミュニケーション研究会)

【日時】2016年5月27日(金) 16:00〜18:00
【場所】関西学院大学(西宮上ヶ原キャンパス) 社会学部棟 202教室
    会場案内図:https://www.kwansei.ac.jp/pr/pr_001086.html
【発表者】秦正樹さん(関西大学)
【タイトル】若年層における候補者選択の基準:候補者の「見た目」と「政策」に注目したサーベイ実験より
【発表言語】日本語
【懇親会】18時30分〜(西宮北口駅周辺)
 
【概要】
 本研究の目的は,とりわけ10代後半の“新しく”有権者となる若者に着目し,若者は自身の選好を反映する候補者を正確に選択できるのかとの問いを明らかにすることにある.周知の通り,今年7月の参議院選挙より,選挙権年齢が18歳に引き下げられる.この点について社会では,10代はまだ有権者として未熟であるといった否定的な意見と,十分に政治的判断が可能とのポジティブな意見とが混在している.少なくとも,日本の10代の若者の政治的スキルの程度について,実証的に明らかになっているとは言い難い.
 そこで本研究では,全国16〜29歳の若者を対象に実施したランダム化サーベイ実験を通じて,先述の点の解明を試みた.本実験では,(1) 10代は「返済不要の奨学金制度の創設」,20代は「若者向けの所得税減税」といった年齢集団ごとに異なる利益を主張する候補者を正確に選択できるのか,(2) 当該政策を主張する候補者の「見た目」が若年か年長か,との2点に注目した情報を与えた.
 実験結果より,10代・20代ともに,ライフサイクルに沿った利益を正確に選択可能であるとの結果が示された.ただし,その主張をする候補者のルックスが「年長」であった場合,10代においてのみ,自身の選好と合致しない候補者を選択してしまう傾向もみられた.
 
■ 懇親会(18:30〜)も西宮北口周辺で予定しております。ぜひご参加ください。懇親会のみの参加も歓迎いたします。
■ 以下のフォームから【5月20日(金)までに】事前登録をお願いします。
■ お問い合わせはk-inamasu@kwansei.ac.jp(稲増一憲)までお願いいたします。

 

 

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