
Research Center for Social Psychology
6/12 第1回KG-RCSPセミナー
2015年05月06日 21:03関西学院大学では,2015年4月に社会心理学研究センター(KG-RCSP,https://www.kg-rcsp.com/)を開設しました.このセンターは,社会心理学およびその関連領域に関心をもつ学内外の研究者の相互交流を促進し,研究の活性化を図るとともに,学外に対して研究の可視性を高め,成果を学界だけではなく社会一般に広く還元することを目的として運営しています.
このたびご案内するのは,センターとして初めて開催する第1回セミナーで,進化心理学をご専門とする平石界さん(慶應義塾大学; 本センター客員研究員)にお越しいただきます.是非,多くの方と楽しい議論の時間をご一緒できればと存じます.よろしくお願いいたします.
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第1回KG-RCSPセミナー
日時:2015年6月12日(金)13:30~15:30(終了時間は予定です)
場所:関西学院大学上ケ原キャンパス F号館103号室
(アクセス:https://www.kwansei.ac.jp/pr/pr_000374.html,キャンパスマップ:https://www.kwansei.ac.jp/pr/pr_001086.html)
講演者:平石界さん(慶應義塾大学文学部 kaihiraishi@gmail.com,@kaihiraishi on Twitter)
タイトル:道徳とイデオロギーを進化と遺伝から考えてみる
概要:
人間もまた、他の生命同様、自然淘汰による進化の産物であるという前提を受け入れるのであれば、人間活動の一側面である「道徳」や「イデオロギー」といったものにもまた、自然淘汰の影響(またはその痕跡)を求めることができるだろう。しかし、こうしたアプローチは「進化」「適応」「遺伝」といった概念の(ややもすれば)安易な適用につながる面があり、他方で、「自分はハードコア進化論者じゃないから...」という遠慮が、自由で活発な議論を妨げてしまっている面もある。
本報告では、報告者の行った双生児を対象とした公共財ゲーム実験研究(Hiraishi et al., 2015)を題材に、進化、遺伝、適応、個人差、利他性といった概念について、まず整理を行う。その上で、これらの概念を用いて「イデオロギーの対立」という問題を分解する試みをしてみたい。特に後半部分については、固いアイディアを示すものではなく、むしろ参加者との議論の中から、新しいアイディアを探るようなものとなることを期待している。
Hiraishi, K., Shikishima, C., Yamagata, S., and Ando, J. (2015).
Heritability of decisions and outcomes of public goods games.
Frontiers in Psychology, 22 April 2015 | doi: 10.3389/fpsyg.2015.00373
https://journal.frontiersin.org/article/10.3389/fpsyg.2015.00373/abstract
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ご参加いただける方は,前日までに三浦麻子(
asarin@kwansei.ac.jp ,@asarin on Twitter)までご連絡下さい.—————